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Channel: イズミル便り

春宵(しゅんしょう)

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春の嵐が吹き荒れるイズミルです。暖かくなって夕暮れ時に海岸をお散歩するのも気持ちがいい季節です。もっと暑くなると宵っ張りのイズミルっ子がどっと繰り出すし、夜のお散歩に欠かせない?ひまわりの種をぼりぼり食べて捨てられる皮で道が汚くなります。私には、今くらいの季節がちょうどよい人ごみで好きです。

少しずつ暮れて刻々と変わる空の色を見ていたらふと「春宵」という言葉が浮かびました。家に帰って調べてみると中国の詩人・蘇軾の詩『春夜』に「春宵一刻直千金、花に清香有り月に陰有り、歌管楼台声細細、鞦韆院落夜沈沈(春の夜の趣には千金の値打ちがある。花は清らかな香りを放ち、月はおぼろに霞んでいる。夜になるとそれまで高殿で歌や音楽に興じていた人々の声も静まっていき、中庭のブランコに戯れる人もなく垂れて、夜はしんしんとふけていく)」とあるそうです。中国にいてもイズミルにいても春の夜の美しさを感じる心には通じるものがあるのかなあと思いました。

春宵に、トルコで初めて外でお寿司を食べました。小腹がすいたので「何かご馳走する」という夫。予定外だったので調査もしておらず何を食べようか咄嗟に思い浮かびませんでした。すると夫が「すし食べようか」と言います。最近「SISHI WORLD」というお店ができたのは聞いていましたが、イズミルでお寿司~?自分で作ったほうが絶対に安くて美味しい!とはわかっています。でもまあ話の種に行ってみることに。

メニューには中華料理もあるのでとにかくコンセプトは日中およびアジアミックスという感じ。お店の持ち主はパリにあるSUSHI WORLDの共同オーナーで、パリの次にトルコのボドルムに出店、トルコ2号店としてイズミルに出店したそう。食器や調度はパリから仕入れてくるそうですが・・・。

前に行った人が中華の味はひどいといっていたので、無難だという巻き寿司を頼みました。舟盛が出てきてきゅうりやレモンの飾り切りにびっくり。夫に「この舟気に入ったでしょう?」と聞くと案の定家にもほしいそうです。

感想は・・・材料さえ手に入るのなら家で作りたい。最後にジャスミンティー(これも店主がパリから仕入れてきた)をサービスしてくれましたが、この茶器はすごくありませんか?笑うしかないという感じ。でもトルコ人にはこのくらいじゃないと受けないのかもしれません。

まずくはないけれど、この品質でこの値段、海外で寿司屋を名乗るために何か資格とか条件を設けることはできないものでしょうか。普通の値段で良心的な値段の寿司屋を開きたくなってしまいました。

 

トルコの野良犬大好きです。仲良くお昼寝中。

    

☆現在のイズミル☆

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IZMIR DOGAL YASAM PARKI(イズミル野生動物公園)

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先週の木曜日は確か半袖を着ていたはずなのに、昨日は寒かった!まさにKOCAKARI SOGUKLARI(年寄女の寒)はこのことかと思いました。西部劇を見ながら「今日はどこへ行く?」と夫、特に予定はなかったので前から行きたいと思っていた「動物園!」と答えると「マジー?自分もそう思っていた」との返事。まさにKALP KALBE、以心伝心トルコ語で心から心へという意味になります。

以前は中心部の見本市公園の中に18DONUM(トルコの単位で1DONUMは919平米)の飼育小屋?というほどのささやかな動物園がありました。それが2008年にCIGLIという郊外に移転して425DONUMのトルコ初の「DOGAR YASAM PARKI(野生動物公園)として開園しました。

自然の条件により近い形で作られた池や山の中にそれぞれの動物たちがのんびりとくつろいでいました。日本の動物園にももうずいぶんと行っていませんが、動物の数や種類は圧倒的に少ないし、「子供動物園」コーナー以外は動物を間近で見ることもあまりできませんでしたが、その分動物たちは、なんだか幸せそう~。

 サル公園                                      

人間からは自分で希望して近づかない限りかなり距離のあるところにいることができるし、行動できるスペースも広い。静かな公園の中で思い思いの時間をすごしている、引退した動物たちが第二の人生を楽しんでいるようなそんな動物園でした。もちろん若い動物たちもいましたが・・・。

人懐っこくてアイドル状態のキリン。

 コウノトリってかわいい顔していますね。

イズミルの動物園といえばアジア象のBAHADIR(バハドゥル)が有名でした。夫など以前の動物園へ行った時にBAHADIRを見て「子供の頃からいたよ」と言っていました。それもそのはず1954年にパキスタンから送られたBAHADIRは53年間たった1頭で生きていました。でも2007年7月に新しい動物園の開園を待たずに残念ながら亡くなりました。

そのお墓が、新しいアジア象コーナーの前にありました。コンクリートの中で53年を過ごしたBAHADIRと異なり、新しいアジア象は広々とした草に覆われた場所にいます。しかも2011年には小象まで誕生。市民から名前を公募した結果「IZMIR」と名づけられ、お父さんお母さんといつも一緒にいるようです。

帰り道高速を走っていると県境の山のてっぺんは冠雪が見られました。

 

 

ピンボケですが、入場料は大人3TL。このJETON(ジェトン=札)で入ります。

    

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JIKAD 3.KURULUS YILDONUMU KUTLAMASI(JIKAD 3周年祝賀パーティー)

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2010年に設立、実質的な活動を始めたJIKAD(日本イズミル文化友好協会)の3周年記念祝賀パーティーが3月23日(土)にイズミルのKARACA(カラジャ)ホテルで行われました。トルコの適当、行き当たりばったり、予定なし、プランしてもその通りに行ったためしがない、という生活にすっかり慣れきってしまった私ですが、この祝賀パーティーは、日本で働いていたときの会議準備を思い出すような周到さでした。

首脳陣はもちろんずっと前からプランを立てていましたが、私達裏方担当も1週間前に集合打ち合わせ、役割分担、当日も開会の2時間前には集合して会場準備、最終打ち合わせ、とびっちりしたスケジュールで行われました。

食事はもちろんホテルからですが、寿司も出したいという要望があり、実は先日訪問した寿司レストランに一部スポンサーになって頂くことも期待して相談したところまったくのビジネス解答が返ってきました。しかもその値段であの寿司~?と納得できないものがあった日本人女子4名で分担して合計55本の巻き寿司を作りました!皆さん喜んで食べてくださったので作った甲斐がありました。

一週間前までは60人も集まれば・・・と思っていたのにふたを開けてみるとなんと100名を越す参加者でした。13のテーブルにはそれぞれ日本の都市の名前がつけられています。「私は今日は大阪へ行ってきたよ」「私は横浜にいたよ」と楽しんでくれたようです。

オープニングはエーゲ地方の踊りです。

折り紙先生のヌルさんがトルコ語と日本語で開会の挨拶、プログラム内容を案内しました。引き続きアルズ会長、来賓の挨拶、JIKADのこれまでの歩みビデオ、出席した会員の紹介、日本語教師の皆さんによる「上をむいて歩こう」、ジャポンゲリンYさんがトルコ語に翻訳した谷川俊太郎の詩の朗読、全員参加の懇親ゲーム、カラオケ、ダンス・・・と食事をゆっくり味わっている間もないほどの忙しさ。

                                    最年少ゲストDURUちゃん、かわいかったー!

ゲームにも商品があったり、JIKADに協力した人たちへの記念品贈呈があったり、とにかく盛りだくさんでしたが、しっかりとほぼ予定通りの進行でびっくりでした。参加した日本人は7人、みんなで一緒に「なごり雪」を歌いました。同じ歌をみんなが知っていて、歌えるって、ああ日本人の友達がいてくれてよかったと思った瞬間でした。

 鉢巻逆さまです。

このパーティーは20時開会、24時閉会というプログラム、まさかそんな時間までみんな残っていないでしょうと思っていましたが、さすが宵っ張りのイズミル人、しっかり24時まで盛り上がっていました。最後にはケーキカット、こんな演出で入場してきました。

24時に散会して30分で片付け、飾り付けを取り外して撤退終了!抜群のチームワークのJIKAD裏方軍団でした。

 JIKADグッズの販売も。

これからも何年もこんな会が開けることを願いつつも、実は打ち上げに内輪でマンガルパーティ(BBQ)でもして気楽に祝いたいなあと最後に思ったのでした。

 

 

トルコの花輪。イスタンブルの日本総領事館より。

    

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GEDIZ UNIVERSITESI(ゲディズ大学)

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折り紙先生のNUR(ヌル)さんは先日の日本語検定に初めて挑戦、初回でいきなり三級を受けて見事合格をしました。数ヶ月日本語クラスに通った後、現在は自力で漢字も勉強し、縦書きの手書きの手紙を書いてくれるほどになりました。日本語でメッセージなどのやり取りをしてもまったく違和感なく美しい日本語を書いてくれます。

そのNURさんの日本語の先生がZERCAN(ゼルジャン)さんでした。先生と生徒の相性がぴったり合ったというのはまさにこの二人のことでZERCANさんのことはよく知りませんでしたが、メールのやり取りをするだけでもとてもきちんとした人柄だと言うことがわかり好感を持っていました。

そのZERCANさんが日本語を教えるGEDIZ UNIVERSITESI(ゲディズ大学)、我が家から40km位のMENEMEN(メネメン)市にあります。日本語を始めて3週間と言う学生達に日本文化と生の!日本人を見せたいと言うZERCANさんの要望でちょっと遠かったけれど他でもないZERCANさんのお願いと言うことでNURさんと一緒に出かけました。

                                                     法学部、経済行政学部、建築工学部、文理学部、健康科学部、職業専門学校

家を出てからバスとメトロとIZBAN(郊外電車)を乗り継いで1時間20分、360度畑の真ん中にある駅には大学の公用車がお出迎えでした。学生達はサービスバスに乗ります。大学の周りにはカフェが1軒のみ。授業をサボったり空き時間にお茶したりなんてことはできない環境にあります。

キャンパスはこの通りこじんまりとしていますがとてもきれいで学食やトイレもすばらしい。最近の大学はこんなにきれいなの?とびっくりしてしまいました。開始時間が過ぎても準備がまったく整っていないのはトルコによくあるパターンなので驚きません。それでもこんなにたくさんの学生が集まってきました。

先生のおめがねにかなって浴衣を着せられた女子学生、この模様入りの足袋に異様に反応していました。私は簡単な日本語で挨拶、ただそれだけでは芸がないかなと福笑いをしてみました。NURさんはもちろん折り紙の指導。会場がこの通りホールのようなところだったので、参加者以外の学生が通り過ぎるし、声が届かないなどちょっと大変でした。

最後に学食で昼食をご馳走になり(私の学生時代はこんな豪華なお昼ご飯食べたことなかったです)、大学グッズのお土産をいただいて帰ってきました。

一生懸命日本語で話しかけてくれた学生や折り紙に興味を持ってくれた学生もたくさんいて楽しい時間をすごすことができました。

 

 

お土産ありがとうございます。

     

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KAGIT VE KITAP SANATLARI MUZESI(紙と書籍芸術博物館)

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お天気はいいけれど気温が低く、衣替えしたのに、カーディガンを引っ張り出して着ている毎日です。夜には毛布もほしいし、エアコンをつけていることも。飛び回り始めたツバメもどこへ行ったのか影を潜めています。

そんなお散歩日和の一日、折り紙先生のNUR(ヌル)さんと一緒に美術館巡りをしてきました。イズミルにも最近は小さなブティック美術館なるものがあちらこちらにでき始めました。

個人の所蔵物が寄付されて、100年以上前の朽ちかけた建物を改装修繕してなかなか趣のある美術館になっています。今回は紙大好きなNURさんのリクエストで、昨年の12月にオープンしたばかりのエゲ大学付属KAGIT VE KITAP SANATLARI MUZESI(紙と書籍芸術美術館)へ。

エゲ大学のキャンパスのあるBORNOVAは異人館が数多く残り、エゲ大学が多くを改修利用しています。その中のひとつが19世紀に建てられたBALLIAN邸を利用したKAGIT VE KITAP SANATLARI MUZESI(紙と書籍芸術美術館)です。

                                オスマン帝国時代の不動産貯蓄債権               オスマン帝国時代の身分証

パピルスから始まって、印刷技術、タイプライター、現代の紙を使った芸術、豆本、蔵書票のコレクションなどが展示されています。個人の収集したものですから、何でもありという感じではあるし、あれ?と思う解説もあったりしましたが、美しい紙や印刷の数々に飽きることがありません。

この美術館のすぐ近くに、やはりエゲ大学付属のETNOGRAFYA MUZESI(民族博物館)があります。こちらも19世紀に建てられたお屋敷ですが最初の持ち主はわかっておらず、1960年からエゲ大農学部の醸造酢工場として使われていたという石造りの建物にかつてオスマン帝国の支配下にあったバルカンの国々に残る楽器や生活用具、民族衣装、装飾品などを集めた美術館です。

内部は木造のなかなか重厚な建物だったのですが、訪問者が私達だけだったせいか係りの人がつきっきりで、写真も2枚か3枚だけなら写してもいいといわれたため(ヌルさんに聞かなければよかったのに、と言われました)、いまいち不完全燃焼。

最後にBORNOVA(ボルノヴァ)のメトロの駅のそばに昔の駅舎を改装したカフェがオープンしていたので、きらきらの太陽の光を浴びながらランチをしました。

民族博物館で見たすばらしい衣裳や紙の博物館で展示してあったカード、ヌルさんの花嫁衣裳や結婚式の招待状はこういうのにしたらいいんじゃない?とプランはバッチリ。あとはお婿さんだけかな・・・。

 

 

世界の紙で作られたと言う地球

   

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23NISAN(4月23日)はトルコの子供の日

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GWの日本、青空に鯉のぼりが泳いで新緑が美しい頃でしょうね。イズミルはというと、土曜日に突然夏になりました。先週はまだ肌寒いと思うこともあったのに極端すぎますイズミル。今日の予報は31度。衣替えも一気に進み、洗濯機が大活躍です。バルコン(ベランダ)に干せば2時間もすれば乾いてしまうので1日に2回洗濯をすることも。

1週間も前のことになりますが、4月23日は「国民議会設立記念日」及びトルコ共和国建国の父ケマルアタトュルクが子供たちに贈ったと言う「子供の日」の祝日でした。姪っ子ビルテンが「日本人になる」と言って花笠音頭に合わせて踊りを踊ったのは2006年のこと、もう7年が過ぎました。そんなビルテンも1ケ月後には高校受験を控えています。9月には高校生になります。

妹のエリフもいつの間にか小学校生活になじんで気持ちの優しい、世話焼きな女の子に成長中です。エリフ初の23NISANに家族総出?で出かけました。エリフ一人に5人のギャラリーですから他の子供達も似たようなもので猫の額のような学校の校庭もどきは一杯。子供の日だろうが発表会だろうが、日本のように司会もいなければ開会の挨拶もなし、いつの間にか始まっているのです。

エリフのダンスは、基本?に忠実、先生がこうしなさいと言ったことをその通りにまじめにやっているなあと言うことが感じられて、日ごろの教室の様子が想像できるようでした。「上手だったね」と言うと「先生が熱狂的に踊るように言ったから」その通りに踊ったとのことでした。すごい。

幼稚園クラスから順に1・2・3・4年生まで踊りの発表がありました。小さい子供達は流行のポップ音楽に合わせて、学年が上がるにつれてトルコの民族舞踊の要素が濃くなり、4年生はプロの民族舞踊グループの指導を受けたとかでとても見応えのある発表でした。

楽しみなのはみんなの衣装。それぞれとてもかわいらしくて色合いも素敵。私もこんな衣装が欲しい~といつも思うのでした。日本だったら自分の番が終わっても席に戻って他のクラスのお友達の発表をちゃんと見るかと思うのですが、トルコは自分の番が終わるや否や親が子供を連れ去り、記念撮影、そしてばらばらに家へ帰ってしまいます。

もちろん終わりの挨拶もなし、最初のほうは人垣で見るのも大変でしたが、最後の学年はギャラリーも当然子供と一緒に帰っていくのでガラガラ・・・。なんだかなあ、と思っているのはきっと私だけなんでしょうね。子供達の番が終わり、いつの間にか先生達の輪ができ、乗りのりのトルコ音楽に合わせて踊りまくっていました。

一緒にアンネの家に帰ると、いつの間にかエリフがこんな格好で宿題を始めていました。ものすごい集中力で横で写真を写そうがエリフのことを話していようが聞こえていません。エリフの成長を実感した子供の日でした。

 手の指総動員で足し算中

一緒に近所へ買い物に行ったら、この日は子供達がみんなこんな衣装で道を歩いているので、お店の人たちも「かわいいわねー」「お姫様王子様がいっぱいね」と言ってくれます。それを聞いたエリフ「みんながかわいいって言ってくれたよ、みーんなっ!だよ」と喜んでいました。

 

 

お姫様風?

    

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BAYINDIR CICEK FESTIVALI(バユンドゥルフラワーフェスティバル)

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イズミル近郊のBAYINDIR(バユンドゥル)で毎年開かれるフラワーフェスティバル、BAYINDIRはイズミル市内から約85km、土曜日も半日仕事のある夫が家に帰ってからゆっくりと出かけました。 

BAYINDIRは人口20500人ほどの小さな街ですが、かつてアケメネス朝ペルシア帝国の大王ダレイオス1世によって紀元前5世紀に建造された「王の道」が通っており、郊外の村にはBAYINDIR城址の痕跡が残っているそうです。またオスマン帝国時代には最初の造幣局がBAYINDIRに作られたそうです。

 その名も「温泉通り」

せっかくなので以前にも泊まったことのある近くの温泉で一泊の予定、でももちろん予約なし。もし部屋がなくてもその日のうちに帰ってこれる距離です。BAYINDIRに入ると道路の両側一面に花卉農家が広がり、色とりどりで美しく気持ちがぱっと華やぎます。

花を栽培するのも大変でしょうが、きっと心が平穏になるんじゃないのかなあといつも思います。BAYINDIRの人たちが穏やかに見えるのは気のせいでしょうか。

まずは温泉宿のあるDERE(デレ)村へ。食事も何もついていない素泊まりの温泉宿。湯治に来る長期宿泊の人も多いのか部屋は一応自炊設備があります。部屋があったので荷物を降ろしてすぐにフラワーフェスティバル会場へ。

市役所、市民に開放中。

ほぼ毎年来ているので、取り立てて珍しいことはありませんが、華やかな花を見たり縁日のような出店をのんびり見て歩くだけで楽しいのです。今年のフラワーフェスティバルの目玉?は、夫が昔(今でも?)ファンだったギュルベン・エルゲンと言う歌手のコンサートでした。

私達が行った頃にはすでに椅子席は満員で立ち見、20時に始まったものの前座が4人くらいいて長い長い、疲れた頃にギュルベン・エルゲン登場でした。コンサートも最後の花火も間近で、こじんまりと見ることが出来て、このくらいの街で住むのが頃合かなあと思ったのでした。

もちろん働く車も売っています。

毎年何かしら花を買って帰りますが、今年はトルコ語でKUPE CICEGI(イヤリングの花)、日本ではフクシアと呼ばれている花を買いました。その名の通り本当にイヤリングがぶら下がっているような可憐な花です。

 

 

タバコどころかごみもポイ捨てのトルコですが、BAYINDIRには灰皿ボックスがあります。

    

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RAHVAN AT YARISI(側対歩競馬)

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側対歩という言葉をお聞きになったことがありますか?馬の走り方で同じ側の前足と後足を同時に出す走り方のことを側対歩、トルコ語ではRAHVANと言うそうです。RAHVAN競馬がエーゲ地方で毎週行われていると言う情報をキャッチ、たまたまフラワーフェスティバルの帰りにTORBALI(トルバル)のKARAKOYU(カラ村)で行われている競馬に行ったのが4月28日のこと。 

人間が戦うYAGLI GURES(オイルレスリング)もラクダが戦うDEVE GURESI(ラクダ相撲)も今まで何度か興奮して観戦してきましたが、RAHVAN AT YARISI(側対歩競馬)はこれまたのどかななんとも気持ちのいいものでした。スケジュールを調べると5日にはイズミル市内のBORNOVA(ボルノヴァ)でも行われるではありませんか。2週続けて競馬観戦。イズミルの街中にもこんなに広大な空き地があるんです。

RAHVAN競馬はトルコ全土で行われていますが、残念なことにそれほど広く知られてはいないようです。YAGLI GURES(オイルレスリング)もDEVE GURESI(ラクダ相撲)もものすごい人ごみで近寄れなかったので、この広々としたところで馬を間近に見ながら好きなところで写真が写せるのもRAHVAN競馬の魅力でした。

子供もわらわらと・・・。

RAHVAN競馬で馬は全速力では走りません。歩きと走りの中間ぐらい、上下動の少ない走り方なので馬に乗っている人は「RAHVAN馬の上ではコーヒーを飲んでも一滴たりともこぼれない」と言うそうです。この競争で重要なのは賞金ではなく名誉、名声とともに与えられるトルコ国旗なのだとか(トルコ人らしい・・・)。

RAHVAN競馬の馬を育てることは簡単なことではなく、「子馬を買ってきてRAHVAN馬でも育てようか」と言って出来るものではないのだとか。両親がRAHVAN走りが出来る血筋も重要で教育をして最初にRAHVAN走りが出来た時の馬主の喜びと誇りは大変なものだそうです。

指揮者のおじさんはかなりのご高齢

左のマイクのおじさんがお祈りを先導

大会は黙祷とトルコ国歌斉唱、続いてお祈りで始まります。11時開会予定でしたが、始まったのは13時過ぎていたような・・・。それからがまた長い長い。参加馬主を集めてくじを引いて出走順を決めたり、騎手を集めてなにやら競技の説明があったり、それもぱっぱと集まらない!その間馬たちは馬場を行ったり来たり、走ったり、草を食んだり、休憩したり・・・。

食べ物の屋台も少なく、売っているのは馬グッズばかり、それでも馬を見ていると退屈しません。馬の動きや乗っている人との関係を見ているとだんだん強そうな馬と、そうでない馬もわかってくるものです。

鞍もなしに逃げ出して逮捕?

競技のルールはそれほどなさそうですが、走っている間にRAHVAN走りをしなかったり、態度が悪いと?注意を受けます。その注意が3回になるといくら1等でゴールしても失格。BORNOVA会場では164頭もの馬が参加したそうです。賞金はたいしたことないけれど街中なので観客が集まるからと、参加馬も多いのだそうです。

ところで、日本でも江戸時代くらいまでは上下動が少ないと言うことから流鏑馬に残るように側対歩が重宝していたそうです。人間も飛脚の走り方のようになんと明治時代くらいまで同じ方向の手と足を同時に出す歩き方をしていたとも言われるそうです。明治時代になって西洋から左右の手足を別々に出して腰をねじる歩き方、走り方が推奨されるようになったのだそうです。

予選1位通過

まだ子馬ですが美しかった

学校で行進をする時、緊張して同じ方向の手と足が出る子がいませんでしたか?

 

 

会場の水溜りに座りこんで気持ちよさそう~

    

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チェシュメアルトゥは大豊作

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我が家から50kmほど離れた海沿いの小さな町チェシュメアルトゥに住む夫のテイゼ(叔母)夫婦、悠々Emekli(定年)ライフを過ごす二人は知人の持つ土地を借りて家庭菜園をしています。

週末にアンネ、義妹親娘と訪問した際に、収穫体験をしてみました。3人で採りましたが、いくら採っても間に合わないほどの大豊作。最初に畑をすると聞いた時は、こんな荒れ放題の土地で出来るのかなと思っていましたが、意外にもたくさんの野菜が。種類もオクラ、ふだん草、スベリヒユ、トマト、きゅうり、ピーマン、メロン、桃、ざくろ、などなど。

昨晩は収穫したスベリヒユ+トマトを使ってオリーブオイル煮を作りました。パザルで買う野菜も美味しいけれど、誰が作ったか顔が見えてしかも自分で採った野菜だと思うと美味しさ倍増です。

 

 

セミの抜け殻を見るなんて何十年ぶり?

       

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Cim Konseri(芝生コンサート)

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イズミルの夏の風物詩と言うには大げさかもしれませんが、夏の夜HAVAGAZI(ハヴァガス=都市ガス)工場跡地で定期的に「Cim Konseri(芝生コンサート)」があります。先週のゲストはEGE(エゲ)という私でも名前を知っている歌手でした。

最近IZFOD(イズミル写真友の会?)と言うグループに入って、日帰り・一泊の撮影旅行に参加することが多い私たち、夏の間は撮影旅行がないので有志で集まってお茶をしたり食事をしたり、なんだかんだと理由をつけては集まるメンバーがいます。

その中の一人、IZFODのムードメーカーHANDAN(ハンダン)から、このコンサートへの招集がかかりました。残業があるかもしれないという夫、ところがHANDANは夫の誕生日サプライズパーティーをそのコンサートで強行しようとたくらんでいたのでした。

「なんだかものすごーく行きたい気分」と言って残業をしないように説き伏せました。コンサートはご覧の通り、ものすごくリラックス。洋梨型のソファーに思い思いの場所に座って、飲む人、食べる人、歌う人、踊る人あり。

コンサートも盛り上がってきた頃、HANDANがどこかへ行ったと思ったら、いつの間にかケーキを持ってステージの前でEGEと話していました。夫ともう一人のメンバーの誕生日を祝いたいので「HAPPY BIRTHDDAY」を彼らの名前で歌ってほしいと突撃リクエスト。

こころよく歌ってくれたEGE、夫ともう一人の友達は自分の名前が呼ばれてショック状態でした。後はろうそくを吹き消して、みんなでケーキタイム。コンサートはもちろん続行中。なんともおおらかなコンサート。EGEもこんなにくつろいだお客さん見たことない、これはコンサートとは言いたくない、ミーティングだな、と言っていました。

3時間あまりたっぷり歌って(これが日本語の歌だったら私も歌えたのに・・・)笑って、よい仲間がてよかったね、と嬉しい夏の夜でした。

 

 

    

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